個人懇談会対策①

もうすぐ一学期の個人懇談会が始まります。

担任をしてい保護者の方が準備されているといいな、と感じたことをお話します。
これをしているかどうかで、懇談会の内容が大幅に変わります。

1.我が子の「伸びたところ・困っているところ」を箇条書きでまとめてみる

 これをすることで、数か月前と比べてよくなったところに気が付き、保護者自身も成長を感じることができます。
 また、「こんなところが伸びたんですよ」という情報を担任の先生と共有することで、緊張している担任の先生も気持ちも穏やかになり、そのあとの話を受け止めてくれる可能性が高まります。
 担任の先生(いくらベテランでも)も、個人懇談会は緊張しています。いいところも見つけてくれている保護者さんなら「何とか力になりたい」とそのあとの話も好意的に受け止めてくださるでしょう。

 また、困っているところについては、生活態度・学校生活・学習・友達関係など多くのことが気になる方もいらっしゃると思いますので、尋ねたい優先順位を決めておくとよいと思います。
聞いておけばよかった、というのはもったいないですので、メモをもって懇談会に臨まれるとよいと思います。
正直なところ、メモを出される保護者さんにはドキッとします。お伝えする内容は変わらなくても、メモを持たない方よりも、言葉を選んでお話する意識が高まります。
ただ、「いじめ」などのデリケートな話題のときは逆効果になる場合があります。うかつなことは言えない、という気持ちから、当たり障りのない返答になってしまう場合があるからです。ただ、言った言わないというトラブル防止のためにもメモが役立つ場合がありますので、場面によって使い分けてください。

2.「うちの子が、困っているのはどんな場面ですか?」

 学校という社会に暮らす子供たちが、困りごとが全くないということは、ありません。
 発達に気になる点があるお子さんについては特に、具体的な場面を聞いてみましょう。
 集団行動に遅れているとか、ノートを書くのが遅いので時間に間に合わないなど、お子さんの「困りどころ」を詳しく聞くことで何に困っているのかということを明らかにしておきましょう。
 また、保護者も先生もこの内容を「できていない・悪い子」という意識をもたないことが重要です。

 困らないようにするには、どんな手立てがいるか、ということも大事です。
 できない=悪いのではなくて、できるようにこんな手立てをするとよい、ということを担任の先生と一緒に考えてみてください。「やることカード」を作って見える化してもらったり、ノートの近くにお手本のノートを置いてもらったり、席を前にして「次は~するよ」と直接声をかけてもらうようにしたり、他にも方法はお子様の困り内容に応じていろいろと考えられます。
 また、学校によっては「学習サポート」のボランティア先生がついていただける場合もあります。いろいろな方法を検討してみることができるチャンスが「個人懇談会」です。

 こんな事例もよくあります。
 友達とトラブルになる→うちの子が悪い(相手が悪い)  ではなく、
 トラブルになる原因は何だろうということを考えてみてください。
 そのうえで、我が子の課題(困っている本当の原因とその対処法)を探してみましょう。

 ある子がこれまでされていたことを内心は嫌だと思っていたけど言えなかった。それをその都度先生に言うようにしたら相手の子どもも気を付けてくれるようになった、ということもあります。この場合は「嫌なことを嫌だと言えていなかった」ことが課題です。自分の気持ちを人に伝えることが解決方法でした。相手の子どもはその子が嫌がっていると気が付かなかったようです。それが先生を介して(あるいは直接自分の口で言えるといいですね)伝わることで、双方が前よりも仲良くなりました。(→嫌って言ったのにやめてくれない、もよくあります。それはまた別の機会に紹介します)

 また、学校での物理的な配慮を検討してみるのもよいかもしれません。
席を離す、グループを分けるなどです。具体的にお願いする以外にも、他にどんな方法があるか先生にお尋ねしてもよいかもしれないですね。そうすることで、「保護者からお願いされた」ではなく「(担任の)自分自身が合理的配慮を決めた」という意識を持ってもらえます。毎日多忙を極める先生にとって、その方が意識に残りやすく次につながりやすいと感じます。

今回は二つの事例をご提案しました。

学校への相談は個人懇談会以外でも門戸を開かれており、その都度お尋ねしてもよいと思いますが、せっかくの個人懇談の時間です。「よりよい人間関係を構築し、学校と家庭の両輪で」進めていくきっかけになればと思います。
家も学校も、どちらも願っているのは「子どもの幸せ」ではないでしょうか。
両輪で進んでいくイメージをもって、「敵対」ではなく「協調」していけることを願っています。

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